タイムカードでの勤怠管理では、不正をやることが容易であるということが指摘されています。「そのような不正をやる人は、うちの会社にはいない」と言う人も多いですが、実際に起きていることです。なにも問題ないような普通の人でも、悪いことに手を出してしまうことはあります。最初はとても真面目な人だったのに、職場の人間関係になじめなかったり、プライベートで嫌なことがあったり、借金を作ってしまったりといった理由で、不正をしてしまうこともあるようです。
タイムカードによる勤怠管理では、2人以上の複数で不正をやるというケースが多いようです。1人では悪いことができなくても、2人、3人と集まれば、強気になってなんでもできてしまうということもあります。企業にとって一番怖いのは、1人の人から残業代の未払い請求をされて、それが裁判によって認められてしまった時に、その他大勢の社員からも同じように請求されてしまうということでしょう。もちろん、それが正当なものならば支払わなければなりませんが、不正によるものであっても、タイムカードが証拠となって負けてしまうこともあるようです。
たしかに、このような事件は起きる可能性はむしろ低いことでしょう。しかし、起きてしまった時の損害はかなり大きくなってしまう可能性があるので、しっかりと対策をしておくべきです。タイムカードによる勤怠管理が悪いというのではありません。例えば、仕事が終わったら労働者を全員帰らせてからしっかりとカギを閉めることで、不正はできなくなります。